第3節 「宮廷剣士デュルゼル様ですね?」 振り返ると紺色のローブを身に纏った女が立っていた。格好からして魔法の使い手だろう。ダークブラウンの髪を後ろでまとめ、琥珀色の目をした美しい女だった。 「こちらにおられると、国王陛下より伺いましてね。……
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